「キーンコーンカーンコーン。」

1日の始まりのチャイムがなった。

「あぁ、また1日が始まる。」

優花は退屈そうに思った。


-授業中-

「昨日カラオケ行ったんだけどさー…」

「マヂでぇ~!ウケるー…」

ざわざわ ざわ ざわ

ざわ ざわ


「授業中なのに、なんでこんなうるさいわけ!?」

優花のクラスは明るい人が多いためか授業中でもうるさい。

その事について優花は少しイラだっていた。


『ここはこうで…  

「ギャハハハハ!!」

…ということですね…。』


「うるさすぎて先生の声、ぜんっぜん聞こえないじゃん!」

優花はどんどん、どんどんイラだってきて、ついには…


「うるさぁ~い!!!!!!!!」

優花は大声で怒鳴ってしまった。

「先生も、こ~んなにうるさいのに、なんで注意しないんですか!?ありえない!」


…シーーーーン……。


優花の声で一気に教室中が静かになった。

「あ……。」

「ご、ごめんなさい…!」

優花は顔を真っ赤にして、勢いで教室を出て行ってしまった。

「あぁ、私なにしてんだろ。」

「クラスで友達つくるなんて、ますます無理になっちゃったよ…。」

タタタタタっ……

優花は無意識にあの場所へと走って行った。


「……。」


「私って、なんでこうダメなんだろ…。」

中学生になったばかりなのに…なにやってんだろ……

…と涙が溢れてきた。


「うわぁぁぁぁぁ……」


……-家-

「あぁ…結局、授業さぼっちゃった…。」

優花は惨めさと悲しさでいっぱいになった。

優花には後悔だけが残った…。

「次の日、学校どうしよう…。」

優花は学校をさぼるか学校に行くかで迷っていた。

「こんな時、穂乃香と琳に会えたらなぁ…。メアドも電話番号も知らないし…。」

「…よしっ!明日学校行って、みんなに謝ろう!」

優花は学校に行くことを決めた。


-次の日-


「キーンコーンカーンコーン。」

1日の始まりのチャイムがなった。

………。

「みんな!昨日は本当にすみませんでした…!」

優花は前に出て大声で言った。

みんなの反応は…

「まぁ、別にー…」

「そんな大したことじゃねーし。」

「ウチら、そんな気にしてないから…。」

「…よかったぁ~!」

優花は本当に安心してつい涙が出てしまった。

「…あ!ご、ごめん。」