「ったく、どっち行きゃいいんだ!?」


 ゲルブが文句を言う。


「あっち!!」

「何を根拠に言ってんだよ」


 ゲルブがきつい口調で。


 何か怒ってんのかな?



「光があるから」


 進み始めた、そのとき。


 大きな波が迫ってきた—。