「ふむ、小枝を手に入れたようだな」




 カイルが言った。



 ルナが隣で頷く。





「ならば、人の世へ戻るがいい」






 カイルが、白い指を振った。



「きゃっ」



 ルナの体が小さな泡たちに包まれ、浮上する―。



「ルナ!!」