「こちらがカプチーノとレアチーズケーキです。ごゆっくりどうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
おばさんの声でハッと我にかえった。
「そんなぼーっと見つめてないで、話しかければいいのに~」
「だから、そんなんじゃないってば。」
「はいはい、わかりました~じゃ、いっただっきまーす!」
おいしそうにいちごタルトを頬張る沙智を見て、カプチーノを飲もうとしたら、かわいいウサギが描かれていた。
私はたまらず写真を撮った。
冷めてるとか干物女とか言われるけど、かわいいものに目がない。
「めっちゃおいしーい!」
「うん、ほんとにおいしい。」
