「お前とヨリ戻してからずっと考えてた。好きとか愛してるとか多分近い言葉はたくさんあるんだと思う。でももっとこう・・・なんて言うか・・・上手く言えねーけど、そういう言葉じゃ表せねー気持ちがあって・・・」



一生懸命何かを伝え様としてくれているのも、上手く言えてない部分に込められている想いもちゃんと伝わってはいるんだけど、



ひとつひとつを考えながら聞いてたら・・・



「何変な顔してんだよ?」



私の眉間に寄ったシワをアツが指で伸ばす。



「とにかく、今お前を帰す為に送ってんのが本当は嫌で、朝起きて一番最初に見るのも、夜寝る前に一番最後に見るのも、このアホ面がいいって言ってんだよ。今日みたいに、家帰ったらお前がいるってすげー幸せだなぁって素直に思ったんだよ」



何だか聞き捨てならない単語も含まれていた様な気もしないでもないけど・・・



「大北さんの事があったから、アツは私を自分のものにしちゃたいって、そう思ったんじゃないの?」



私の質問にアツは怒った様な顔を見せた。



「このタイミングで言えばそう思われんのかも知んねぇけど、結婚って俺の中でそんな簡単なもんじゃねぇよ。確かに今結婚してお前の事養って行けんのかとか、仕事もまだろくに任せてもらえねぇのにとか・・・現実なんの準備も出来てないのに、こんなん言うの男としてすげー無責任だって自分でも思うけど。それでもやっぱ結婚したいって・・・常にそんな事ばっか考えてた」





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