アツが私の涙をそっと指で拭う。
でも流れる涙はいっこうに止まる事はなくて・・・
「コナミ・・・結婚しよ?」
アツが追い討ちをかけるから、もっともっと泣いちゃって。
「・・・うん。結婚する」
そう答えるのに、すごく時間がかかっちゃった。
安心した様な笑顔を見せてアツは私を抱きしめた。
本当はこのままアツの腕の中で今この瞬間の幸せを噛み締めていたかったけど、私はアツの胸を押した。
「でもアツどうして?どうして今なの?」
アツの計画の中でも、結婚はまだ先にあるはずでしょ?
大北さんの事があったから?
.


