「ねぇ大北さんの話って何だったの?」
「薄々気付いてはいたけど、まさか告られた?」
デスクに戻るとすぐに愛美と心結からの質問攻め。
なんか・・・高校生の頃を思い出すなぁ。
「えっと・・・」
二人の質問にうまく答える事が出来ない。
大北さんの気持ちは大北さんだけのもの。
浮かれて自慢話にする事も、こうなった事を1から説明する事も私には出来ない。
友達だって思っていても、私達はまだそこまで心を許しあえていないのかもしれないね。
親友の有美(ユミ)になら、きっと全てを話す事が出来ていた。
ごめんね・・・。でもね、私は二人が大好きだよ。
何にも答えられない私に、それ以上聞いてこない二人と、これから親友になる為の絆を築いていけるって思っているよ?
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