月曜日。お昼に食堂に行かない限り、同じ社内にいても大北さんに会う事はない。
アツはもうなるべく会うなって言ったけど、いつまでも避ける訳にはいかないし、変に意識するのは逆に良くないって思うんだよね?
大北さんがもう“済んだ事”にしてくれているなら、私はなるべくいつもの自分でいたい。
そう考えるのは、誰かを傷つける事になるのかな?
「コナン、社食にする?」
「えっあっ・・・うん」
いつもの様に3人で食堂に向かう。
入り口で心結の背中に隠れながら、食堂の中を見渡す。
大北さんの姿がない事に少しほっとしながら、定番の日替わりランチを注文。
「あっ大北さん発見!あっち行こう〜!」
愛美の言葉にギクリとする。
大きな男の人に隠れて見えなかった大北さんの背中・・・確かにいる。
大北さんに告白された事は2人には言っていない。
「ねぇあっちの方がすいてるよ?」
「でも別にこっちでもいいじゃん?」
うう゛っ
何にも知らない2人を止める事も出来なくて・・・
「お疲れ様です!」
「お〜お疲れ」
いつもと変わらない笑顔。
今までと同じ様に私にも話しかけてくれて、その笑顔の裏にどんな気持ちを抱えているんだろう?そう思うと少しだけチクリと胸が痛くなった。
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