「とりあえず呼びなよ?いろいろ聞きたい事あるし」
砂七と美穂とは違って、有美は決定事項を言い渡すかのようにキッパリ言う。
「え〜でも、今日は女子会だし・・・」
だって恥ずかしいじゃん?
アツは私の彼氏って立場だけじゃなく、みんなとは同級生なわけだし。
歯切れの悪い私に有美は尚も続ける。
「私が電話しようか?倉橋、私には逆らえないはずだよねぇ〜?」
ギクッ!!
正にその通り。
私たちがヨリを戻すキッカケを作ってくれたのは、まぎれもなくこの有美様なのだ。
辛かった分だけ、私もアツも有美には頭が上がらない。
特にアツは、その時期私を支えてくれたこの3人に、私以上に感謝している。
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