とりあえず香水の匂いのするスーツはベランダへ。



スウェットに着替えたアツが私の前で胡座をかく。



「俺だってまさかキャバクラ連れて行かれるって思ってなかったし。でもお前が思ってる様ないかかわしいもんでもないぞ?ただ座って普通に話してただけだし・・・」



私だって別にそういうお仕事をしてる人に偏見があるわけじゃない。



むしろ華やかに見えて、すごく大変なお仕事だって思う。



密着お水の花道24時って番組でしか見たことないけど・・・。



「アツ絶対可愛いって思ったでしょ!?お気に入りの人とか見つけたんでしょ?そしてそのうち通っちゃうんでしょ?そんで指名とかするんでしょ!」



「ばか。しねーよ」



大人の男の人の世界ではこういう遊びも当たり前のことなのかもしれない。



だけど、私じゃない女の人にドキドキしちゃうのかな?って考えたら・・・悲しい。



てか、そもそもアツって私にドキドキしたりするの!?




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