おばちゃんに“お袋の味”を教えてもらいながら、一緒に作った夕飯。 リビングのテーブルにはアツの大好物がずらりと並んだ。 「少し早いけど食べましょ」 テレビを消して、カンパイをした直後だった。 ーーピンポーン 「あっ!!」 おばちゃんの大きな声にみんなが注目する。 「明日美ちゃんに連絡するの忘れてたわ!」 バタバタと慌てて玄関に走っていくおばちゃん。 私はまだ見ぬ明日美ちゃんに少しだけ緊張していた。 .