だけど、これがいまの私たちだから。



背伸びをしてるわけじゃない、等身大の私たち。



「コナミのこと、世界一幸せにしてやりたいなんて思ってない。でも俺といることが一番幸せだって思ってもらえる努力はする。父さんと母さんに・・・俺たちの結婚を認めて欲しい」



おじさんとおばちゃんに、深々と頭を下げるアツ。



どうしよう・・・。



私、もう世界一幸せだよぉ。



「コナミちゃんみたいに可愛くて、優しい子が篤貴のお嫁さんになってくれるなら、お父さんだって嬉しいんだぞ?篤貴がそんな風に大事に想っているなら、お父さんは反対なんてしない。だけど、コナミちゃんのご両親にはじっくり時間をかけて認めてもらいなさい。自分たちの気持ちだけを押し通すんじゃなく、ちゃんとご両親の気持ちも考えなさい」



「分かってる。俺にとって家族になる人たちだから。コナミにとって大事な人たちだから。ちゃんと認めてもらえるまで、なんどでも会いにいく」



アツがこんなに真剣に話してくれるなんて・・・嬉しくてたまらない。



私の家族を、アツも同じように大事に思ってくれてる。



なんて幸せなことなんだろう。



「私、まだまだ子供で、アツがいなきゃなんにもできなくて・・・頼ってばっかりだけど・・・本当に大好きなんです。私もアツに幸せだって思ってもらえるように頑張ります」



大好きな人が生まれてきてくれたこと、出会ってくれたこと、好きになってくれたこと、そのすべてに感謝せずにはいられない。



毎日毎日、アツが大切な存在になっていく。




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