私の心を見透かしたようやな、谷くんが言った。 「木元さんの心は、勇也でいっぱいなんでしょ?」 ! 私が、勇也を…? …そういえば私、勇也の笑顔好きだなぁ。 あ、背の高さも。 明るい性格も! そうそう、あのバカなとこも。 それから…、 そっか。 私、勇也のこと好きだったんだ。 だから勇也に無視されるのが辛かったんだね。