「大紀、案外花梨のこと好きだったりしてね」 何よそのにやけ顔! 私は「無い無い!」と全身でアピールした。 「どうだかね! それよりあんた藤原いいの?何かさっきから女子に囲まれてるけど…」 羽奈はそうちゃん達の方を見ながら言った。 あ!そうだった!駄目だよ! 私が慌ててるのを羽奈は 「私、今日バイトだから見守れないけどファイト」 と私の背中を叩くと帰って行った。