私、幼なじみが好きなんです。



恋敵と一緒に遊ぶことを自分から進めてするなんて、本当バッカみたいだよね本当バカ。


「おーい、生きてるか」

目の前に手の平がひらひらと上下している。大紀の手が。



「死にましたー…」

大紀はぷっと吹き出すと、アホか、と私の頭を叩く。

いったいなあ
「細胞死んだ」

「元から死んでるんだから細胞ぐらい良くね」

なんてごもっともなツッコミが入った。
返す言葉が頭の辞書の中に見当たらないバカな私は、ただポンと大紀の頭を叩く。