私は振り返り、大紀を見つめる。 どうしたんだろ…。 大紀いつもと様子が違う。 「どうしたの?」 「っ!」 大紀と目が合い、首をまた傾げ訪ねると大紀は苦笑し、 「やっぱいい」と 握っていた手を離した。 「そっか?」 ま、いっか。 大紀の態度がいつもと違って気になるけど、また今度聞こう。 そう決め、 私は軽く大紀に手を振り、中庭に向かった。