「違うんだよ!俺が言いたいことは俺の方が幸せに出来るってことが言いてぇんだ」 大紀は真っ直ぐ私を見据える。 その、真っ直ぐな目に少しドキドキした。 でもそれ以上に羨ましい。 この頃、私はそんな風にそうちゃんを見たかな? 私がそんなことを思っていると、大紀はまた口を開いた。 「俺!花梨のことが………」 ――――♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 持っていた携帯が、私のお気に入りの音楽が流れた。 そうちゃん用。 「大紀、ちょっとごめん」 私はそう大紀に言うと、受信したメールを開く。