「ねぇ、智樹?今日ね、授業中ね、嘉代の隣の人が、居眠りしててさ、それで、その時の授業が、あの美山先生の授業でさ、その隣の人の名前、新山君って、言うんだけど、寝てんのばれて、美山先生にたたかれてんのに、ぜんぜん動かなくてさ!周りの男子が起こしてやっと起きたんだけどさ、その時の百面相めっちゃうけてさ



ギュッ


え?

ドンっ!


…私は、いま、中道につれてこられて、壁に押し付けられていて、私と、智樹の顔の差は、5センチあるか、ないかぐらい。





「俺の前で他の男の話するとは、ずいぶんと余裕じゃん?」


なんか危ないよね…。



「いや、っ~ん~っん~」