2008年、12月上旬。
その頃はすでに彼を「青山先生」ではなく「皐示さん」と呼ぶようになっていた。
わたしは彼からプロポーズを受けた。
あまりの嬉しさに、胸の奥から何か巨大なものが込みあげてくるような感覚があったのを覚えている。
あれこれ話し合い、わたし達が青山姓になると流星が大変だとか、かといって皐示さんが水橋姓になるのもあれだとか言って結局、事実婚という形に落ち着いた。
そして年が明けるまでが婚約期間だとか言って、わたしは浮かれていた。
そしてクリスマスイブに皐示さんを家に連れてきて流星を驚かしてやろう、と考えていた。
流星は今年の春から皐示さんに生物を教わっている。
彼女はどうやら皐示さんを好きらしくここ2週間ほど、彼の話をよくしている。
しかし、それが彼女の恋愛感情からくるものだとは、考えもしない。
ただ1人の先生として彼を慕っているのだと思っていた。
流星の恋にようやく気付いた時にはあまりにも遅かった。
だからこの時のわたしは、流星の反応がどんなものになるかわくわくしていた。
この計画が彼女を傷つけるとわかっていれば、こんなことしなかったのに…。
その頃はすでに彼を「青山先生」ではなく「皐示さん」と呼ぶようになっていた。
わたしは彼からプロポーズを受けた。
あまりの嬉しさに、胸の奥から何か巨大なものが込みあげてくるような感覚があったのを覚えている。
あれこれ話し合い、わたし達が青山姓になると流星が大変だとか、かといって皐示さんが水橋姓になるのもあれだとか言って結局、事実婚という形に落ち着いた。
そして年が明けるまでが婚約期間だとか言って、わたしは浮かれていた。
そしてクリスマスイブに皐示さんを家に連れてきて流星を驚かしてやろう、と考えていた。
流星は今年の春から皐示さんに生物を教わっている。
彼女はどうやら皐示さんを好きらしくここ2週間ほど、彼の話をよくしている。
しかし、それが彼女の恋愛感情からくるものだとは、考えもしない。
ただ1人の先生として彼を慕っているのだと思っていた。
流星の恋にようやく気付いた時にはあまりにも遅かった。
だからこの時のわたしは、流星の反応がどんなものになるかわくわくしていた。
この計画が彼女を傷つけるとわかっていれば、こんなことしなかったのに…。



