-翌朝-


「おはようございます、流星さん。朝ですよ」


先生の声で目が覚める。


「ううーん、おはようございま…って!!」


ゆうべはなかなか眠りに落ちることが出来なかったので眠かったが今、一気に眠気が覚めた。


なぜなら先生がメガネをかけていなかったからだ。


うわぁ、初めて見たなぁ。


一緒に寝るにしても、いつも私が先に寝ちゃっていたしね。


それにしてもメガネを外してもカッコいいなんて。


朝から鼻血が出そうだ。


「さて、着替えたら朝食を食べに行きましょう」


私の思いを知るはずもなく、先生はキラキラした笑顔で言う。


「あれ、流星さん。電車って何時でしたっけ」


「確か11時ちょうどでしたよ」


「わかりました」


そうして食堂で朝食を済ませ、少し余裕があったので旅館内の店を物色したりしてからチェックアウトし、バスに乗って駅に向かう。


駅に到着後、早い昼食を済ませてホームに行った。


「11時発、スーパー北斗7号ですよね」


先生が札幌のマップを眺めながら聞く。


「そうです」


その時、電車が都会の空気をかき分けてホームに入ってきた。


席に腰を下ろし、この後の予定を確認する。


「14時17分に札幌到着予定で、ぶらぶらしてから16時3分の東営線に乗るんだったなぁ」


しばらく電車に揺られていると、眠気が襲ってきた。


先生を見て一時は目が覚めたものの、やはり眠い。


私は静かに眠りに落ちてしまった。