「あら?なんでお前がこんなところにいるって顔、してるわね。」

三神するなは、学年トップの成績でとても有名。

おまけに、顔もいい。スポーツもできる。

「するなちゃん!俺、山野!」

山野は、俺とするなとは、違うクラスだった。

「私、あなたのことなんて興味ないから。」

三神するなは、奇妙なポーズをとりながら言った。

元々変わった子だとは思った。

少し不気味というか…不思議というか…。

「興味があるのは……井波翼くん。あなた。」

「な…なんでこんなとこに来たんだ…。」

「私が不良生徒だからよ。」

黒髪で、腰よりもある長い髪が、彼女のチャームポイントだ。

「そ…そう。」


「ええ。あ、そうだ。山野くん?だっけ?」


「え!なになに?」


「悪いけど消えてくれない?邪魔だから。」


ぱちん


と、三神するなが指を鳴らすと、山野は消えた。


「え」


「ふふふ。ごめんなさい。驚かせて。私は三神するな。改めて自己紹介するわ。よろしくね。」


「山野はどこ行ったんだよ!」


「大丈夫よ。彼は家に送っておいたわ。」


「はっ?」


「私………吸血鬼なの!」


「厨2病ですか?」


「ちーがーうー!吸血鬼よ!吸血鬼ー!バンパイアなの!」

僕は理解することができなかった。