僕はその日の夜中、三神するなに、呼び出された。

学校。

真夜中の学校であった。


怖い…という感情は全くなかった。

不思議と、


でも、行かなければならないという感情はすぐに出てきた。











「あら。井波くん。」


翼くん…ではなかった。

まー別に呼び名なんてどうでもいいけど。


「来たけど…。」

「女の子が呼び出してその態度はちょっとキツいよぉ~??」

「すまん。」


やりにくい。

「そんな、やりにくいとか思わないでよ!」

伝わってしまった。

三神するな。

フランよりも恐ろしい。

「井波くん?あんまり私の前では考えたりしないほうがいいよ?全部筒抜けだから。」

月に反射した三神するな。

綺麗。

でも、その顔はとても寂しげだった。


「ごめん。」


「なんで井波くんが謝るのよ。」


「え…だって。」

「私…。こんなに人と話したの始めて。」

「え?こんだけの会話で?」