ことねちゃんが神だということに気づいてから、僕はフランと外に出掛けていた。


「お姉ちゃんとこいきたい。」


フランの姉。

フランと同じ吸血鬼の美少女で、

僕と同じクラスで、

学年トップで、

スポーツ万能な、超吸血鬼、



三神するな。



待ち合わせは公園。

僕とフランが始めてあったあの公園。

つまりは昨日のこと。

な…なのに、まだ夢みたいだ。

いきなり屋上で三神するなに、自分は吸血鬼だと言われて、そこの時点でおかしいなぁと思ったんだ。


なんでこんなライトノベルみたいな設定なんだ!



と、……………………………………。




というのは、冗談だとし、



僕は、このあと、一体どんな運命が待ち受けているのか、知る暇さえ、与えてくれん。











「待ってたわよ!フランちゃん!翼!」





公園の真ん中で竹刀をふりまわすのは、






「お姉ちゃん!」




三神するな。






とてつもない美少女吸血鬼。