もう、離れたくない。 離れられない。 中学生時代とは違って、涼の優しさも、話す時のクセも、瞳の色も、指先の温度も知っている。 ただ見ていただけの昔の私には戻れない。 1度、涼の隣にいる幸せを知ってしまったから。 近づけば近づくほど欲張りになってくる。 まだがんばれる? まだ間に合う? 前よりもっとずっと好きだよ。