超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

「じゃ、私はいつも通りで」

「ちなみに、一人3つまでですよ」

あ、レベッカ先生。


「さてと。まず結衣から決めるね」

私からだよね。

って言うか、私って何が一番強かったっけ?

全部で21教科あるから、せめて二つとらないと。

「恐らく、結衣先輩は技術と心理学じゃないでしょうか」

「え?杏樹?」

「結衣先輩はあんまり私みたいに人を傷つけるような言い方をしませんよね。それに常に人の心理状態に敏感だし、それに、タイピングだって凄く早いじゃないですか?」


杏樹ちゃんって、ちゃんと自覚していたんだ。
自分が毒舌だって事。
それに相手を傷つけてしまっている事。

「まぁ、杏樹は口下手だからね~☆確かに。俺は杏樹の意見に賛成~☆」

「そうね。杏樹が言うんだから間違いは無いわね」

「と、言うことで、結衣の教科は決まりだ。で、問題は杏奈、秀、美玖だな。杏奈は置いといて、美玖から。お前、どれにする?」


あ~。
どうしよ~。
んな事いきなり言われても、心理学なんて無理。

はぁ~~。


「.......と言う事で杏奈は現国、古典、地理。美玖は保健体育と社会。じゃ、俺は体育、美術と音楽。それでいいな」


あ、色々と考えている間に話し合いが終わっちゃってる。


「ちなみに罰ゲームは何にしますか?」

え?
何それ?


「え~?俺は恥ずかしい台詞とかがいいと思う~☆」

「へ~。要にしては良いアイデアじゃない」

「もしくわぁ、Sクラス皆の分の宿題を変わりにやるとか」

うわぁ~。
絶対にそれはイヤだ。


「じゃ、両方にしよう」

「「「「「え?」」」」」

「いや、だってその方がやる気でるでしょ?俺はAクラスに負けたく無いからね」

「秀会長って結構、鬼ですよね。意外と」

「「「うんうん」」」


ありえない...

「って、罰ゲームって結局なんですか?」

「あ、結衣ちゃんには教えていなかったっけ」

「罰ゲームって言うのはAクラスとの戦いでミスった人、もしくは惨敗した人が受ける罰ゲームですよ。だって、Sクラスの人がAクラスの人間に負けたら、とんだ恥じゃないですかっ!」

あれ?
最後の方、杏樹ちゃんらしくなかったなぁ~。

「あのさぁ、杏樹。そんなに気を張らなくても良いんじゃない~?☆」

「だって、あんのクソAクラスに負けたら一生の恥っ!しかも要のせいで変な罰ゲームが決まっちゃったし。いや、秀会長のせいか」

「あ、杏樹から黒いオーラが出てる...」

「私もその気持ちはよ~く分かるわ。でも、大丈夫よ~。杏樹。杏樹はきっと負けないから。」

「だと良いですが。でも、あのAクラスですよ?何をしてくるか...」

何で皆こんなにAクラスの人達を嫌っているんだろうか。

不思議だなぁ。