超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

「と、言う事で杏奈達の勝ちだな」

「「同意」」

3人とも早い。

「と、言う事でSクラスの勝利とする」

わ~い。

「.....して」

「?」

「どうして貴方達は美波の好きな人を奪うの?」

「んな事言われても困るわよ。第一、私と杏樹はすごく小さい頃から婚約者だし。それに慶と秀も美玖と結衣ちゃんが来てからあなたが入って来たじゃない。貴方、ちょっとしたカップルボザーリングね」

カップルボザーリング...

って、ちょっと待て。

「私、秀と付き合って無いよ?」

「「......は?」」

秀と付き合ってないし。
誤解誤解。

まぁ、気にならないと言ったら嘘になるけど。

「.....秀も大変そうね。ま、それより、残念。貴方の負け。だから、秀は渡せないし、Sクラスにも入れないわ」

確かにそうだけど、杏奈先輩ってグサッ感じに全部言うよね。

「そうよね?結衣ちゃん」

へ?
私?

「まぁ、そうですね~」

適当に答えておいた。
何で私に振ってきたんだろ。

「美波はぁ、諦めないからぁ」

と、涙目でそう言って逃げて行った。

「と、言う事で杏樹の所行ってきます~☆」

おい、終わってそれかよ。

「あ、そういえば、最近杏樹が勉強ばっかりで俺に構ってくれないんだよね~☆」

「「お前は女子か!?」」

お、秀と悟君がハモった。

でも、確かに。
その悩みは付き合い始めて、

『最近私の彼氏、私に構ってくれないのよね。嫌われたのかしら?』

みたいな、
よく分からない女子の悩みと同じだけど。

男としてどうなの!?

「まぁ、杏樹にも色々あるんじゃない?いっつもそうっだったじゃない?最後には教えてくれるわよ」

「そうだといいけど...じゃ~ね~☆」

あ、行っちゃった。

でも、勝ててよかった~♪

「流石ですね。Sクラスの皆さん」

「いや、勝てなかったら残念な人達になっちゃいますよ。小坂先生」

あれ?
Sクラスの先生ってそんな名前だったっけ?

「いえ、私は小坂ではありませんよ」

「いいえ、貴方は小坂先生です。だって、俺らのSクラスの先生は杏樹にSクラスから出て行けとは言いませんから。追い出すなら、美玖か慶です」

それは酷くない?

「ちょっとぉ。酷いわねぇ」

「........どうして俺?」

やっぱり。
そりゃ、そう思うよね。

「確か小坂先生は変化のアビ使いでしたよね。それだったら楽じゃないですか。貴方は自分の生徒をSクラスに上げたかったんでしょ?それで、全員フルになっている所から一人追い出さないと誰も入れないから、一番小さい杏樹を追い出そうとしたんですよね?」

あ、杏奈先輩まで...

てか、小坂先生って誰?