「せこっ」
「杏奈お姉ちゃん。別に仕方の無いことですよ」
「でもねぇ」
はぁ。
何となくありそうだと思ったよ。
ちなみにここにいるのはSクラスの女子とざっと50人くらい居そうな人達...
「あの、これってありなんですか?」
「一応ルール違反にはなってないです」
ええ~~~。
しかも、ちゃんとルールってあったんだ。
「「へ~~~」」
「いや、お姉ちゃんと美玖先輩は知っていないとまずいと思いますよ」
そうだよっ!
あれ?
でも何処でわかるんだろ。
インフォメーションセンターみたいなところでもあるのかな。
「じゃあ、審判は俺、天野 秀が勤めさせていただきます」
審判は秀か。
「じゃあじゃあ、実況中継は俺~☆要が勤めま~す☆」
適当すぎるし、
実況中継なんていらないでしょ!?
誰に説明するんだよっ!
「先輩。心の声が漏れていますよ」
「へっ?」
「しかも、要の中継は読者さんにです」
「え?誰?読者さんって」
「ま、気にしないで下さい。それより、秀先輩、取られちゃいますよ」
取られるって...
「元から私のなんかじゃないよ」
「そうですか。でも、秀先輩は嫌がりますよ。きっと。だから、秀先輩のために勝利を決めましょう」
やけに張り切ってるな。
「そういえば、何で杏樹ちゃん達も決闘を受けるの?」
だって、私だけでやれば済む話じゃん?
「それは、あの女がSクラスに来ようとしたのがこれで4度目だからです。あの人、人のものって言うか、もう誰かとくっ付いてるとか、もうすぐって言う男子を好きになって奪おうとする性癖と言いますか...だから、1度目は悟先輩を2度目は要を、3度目は慶先輩を..で、4度目が秀会長ですね」
え...
じゃあ、勝利はもう目に見えていたの!?
「いいえ。今回はイレギュラー。どんだけ秀が欲しいのよって感じね」
あ、杏奈先輩。
「まぁ、ウザいのにぃ変わりは無いわねぇ」
あ、美玖先輩も。
「では4人で一気に攻めますか?」
「「そうしよう」」
怖いよ~~。
発見!
この三人を敵に回したら、いろんな意味で殺される。
「じゃあ、決闘スタート」
始まっちゃったし...

