で、

その後.......


「う~ん。でも、杏樹は戦っちゃ、ダメ~☆」

「え。何で?」

「いや、ついこの前ブレスが壊れたのに、また壊す気?ブレスって結構高いんだよ!?」

「じゃあ、今回ははずしてから戦う。練習場は壊れないように出来てるし」

「だから、そう言う意味じゃなくて.....あ゛~~もう!俺知らないからね」

あ、何かちょっとツンデレ風に聞こえた。

「そ。よかった」

「それよりぃ、どういう順番で戦うぅ~?」

「普通に考えて結衣ちゃんと杏樹は後回しね」

「え~。つまらないです」

「我が侭言わない!って事で美玖、宜しく。その後、私、杏樹で、最後に結衣ちゃん」

私が最後か...

緊張する。

「結衣先輩。良かったじゃないですか。ラスボスですよ。あの女をコテンパンのグッチョグチョにしましょうね(黒ニコッ)」

.......

杏樹ちゃんがニッコリするのは回数が少ないけど、こんなところでこんな顔が見られるとは...

折角の美人顔が勿体無い。

しかも、グチョグチョって!?
どんな表現!?

それに、有言実行の杏樹ちゃんだから、余計に怖い。
もう、怪談レベル。

お化けになって出てこないでね~

「じゃあぁ、私からぁ。ってあの女はどこよぉ」

確かにいない。

何処にいったんだろう。

「嫌な予感がします。たぶんあの女は卑怯な手を使ってでも秀会長を奪おうとしますよ」

「「だろうね」」

「もとはと言うと、早く結衣先輩に思いを告げない...モゴモゴ」

「杏樹~、余計な事は言わなくていいから」



いきなり秀が杏樹ちゃんの口を手で押さえていた。
それに秀の顔が引きつってる。

「ったく、副会長2人は口が軽いんだよ」

「あら、私は口、軽く無いわよ」

「違う二人だよ」

「ああ、なるほど」

「んんんんんんんん~(放して下さい~)」

「あ、ゴメン杏樹」

「はぁ、はぁ。窒息死するところでした......危うく会長は殺人犯で全国から氏名手配されるところでしたよ。あ、でも、もしも会長が手を放さなかったら、噛み千切るところでしたよ」

「いや、噛み千切るって.....怖いし痛そう」

いや、そこまでは行かないだろう。

きっと日本だけでしょ。

「あ、そういえば、質問があるんだけど」

「?何?結衣」

「いや、あの杏樹ちゃんってレベル20って言ってたでしょ。レベルって10までじゃないの?」

「ああ、それは、最近、超能力者が増えてきて、レベル制度も変わっちゃってね。だから、結衣は16だよ。あ、俺は制度の考えがよく分からなくて、だから、俺はどうやったら上に上がれるのか分からない。もうどうなってんだか。って言うのが真相」

へ~。
なるほど~。

って、そんな説明で分かるか!!

分かったらめさめさ頭のいい人だよっ!

「お待たせしましたぁ♥」

イラつくのが来た。