超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ


「はぁ......」

「結衣、大丈夫?何か凄いため息ついてるけど...」

って、

「近い!近いから。ちょっと離れて!」

なんと!
目を開けるとそこには、ドアップの秀がいた!!

ん?

何か後ろから、視線を感じる...

振り向いたら、

茶色いゆるくウェーブのかかった髪が見えた。

あ、どっか行っちゃった。

誰だったのかなぁ...


「え、酷い。そんなに近くは無かったと思うんだけど...」

バタンッ!

「先輩っ!大変です~」

えっと、この声はまさか.....

「杏樹!?」

秀まで驚いてるし...

「何で!?制御ブレスは!?へ?は?」

あ、以外にパニくってる秀って面白い。
初めてみた。

「大丈夫です。要のと、レベル10級のを二つ借りてますから。一応は制御されています。で、新聞、見ました?二股だったんですね。見損ないましたよ秀会長?」

うわっ!
何か杏樹ちゃん、キレ気味。

「待て、俺は二股などしていない。第一誰とも付き合って無いし。それに杏樹、その状態でキレられると、この学校滅びるから、ヤメテ...」

滅びるって...(笑)
そこまでは行かないでしょう。

「じゃあ、あの写真は何ですか(怒)」

ピキッ。

あれ?何か音がした?

ピキピキッ。
ピキピキッ。

「おい、杏樹、少し、落ち着け。制御ブレスが~!!それに、俺はそんな写真なんてしらないぞ...?」

あ、杏樹ちゃんの制御ブレスに亀裂(?)が走ってる...
今にも壊れそう。

バタンッ!

「あ・ん・じゅ~(怒)」

「.....げっ」

わぉ。
初めて見た!
杏樹ちゃんが要先輩の怒りに顔を歪めるところを!

そして、要先輩から、黒いオーラがムンムンッ!!

さぁ、どうする杏樹ちゃん。

「それよりも、要。さっきの写真みたでしょ?あの写真部のヤツ」

写真?
何の事だろう?

「は?そんなのあった?俺、杏樹探すのに必死で...」

以外に天然で、杏樹ちゃんにベタ惚れな要先輩であった。

「はぁ。あれを見逃すのも凄いわ...写真部が、"生徒会長、天野 秀、ついに交際か!?相手はAクラスの女子!?"と、言う見出しの新聞が...」

ピシッピシッ。

あらまぁ。
またもや亀裂が...

って、それよりも、

「秀って付き合ってたの!?知らなかった~」

「でも、秀は.....モゴモゴッ」

秀が要先輩の口を手で塞いでいた。

でも、何かヤダなぁ~。
秀が付き合ってるのって。

でも、何でだろ?

「.......はぁ。結衣先輩は鈍感。まぁ、称して鈍女衣先輩ですね」

「何が鈍感なの?それに、何かその呼び方は鈍い女医さんみたいだね」

「そこに、たどり着くんですね。普通は、まぁ、いいです。それより、秀先輩。噂が広まり始めていますよ。早く、新聞見に行かなくて良いんですか?」

「ああ、見に行く。相手が気になるしな」

「そこなんだ~☆で、杏樹は部屋に帰ろう~☆」

「何で?部屋に居てもつまらないし。それよりも、こっちのすれ違い&ライバル出現!?の事件のが十分面白そうだし」

「か・え・る・よ・?杏樹?」

あ、またまた黒いオーラが...

「.....分かった。後で、調べるから、いいや。それに、先生を急かすか」

急かすってどうやって?
まぁ、いいや。

「杏樹ちゃん。お大事に」

「どうも。では、頑張ってください。修羅場は楽しそうですよねぇ~(黒」

あれ?
気のせいか、杏樹チャンまで黒い笑みを...

「ではでは~☆」

ガタン。

で、要先輩と杏樹ちゃんは教室から出て行った。