超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

結衣side

「あの~。もしかして私以外、無事じゃなかったんですか!?」

「いや、無事じゃなかったのは月ノ宮姉妹。結衣は、まぁ、お分かりの通りで、美玖は一度寝たら寝たきりらしい。だから、のこりの2人が無事じゃ無かったわけだ」

なるほど。
流石、秀。

分かりやすい。

「それに、杏樹は少しの間、ずっと眠って貰わないといけないんだよね~☆」

「へ?何でですか?」

「いや、さっき杏樹のアビの制御ブレスが壊れちゃって~☆だから、ちょっと杏樹が起きるとこの世の終わりに近い事になるからね~☆だ・か・ら、新しい制御ブレスが出来るまで寝ててもらわないと~☆」

この世の終わりって...
規模デカッ!
どんだけだよ!
何でもアリか、杏樹ちゃんっ!

「でも、所で杏奈先輩は?」

「.......杏奈はちょっと、精神的ダメージを受けたみたいだ。でも、コイツなら、すぐ立ち直るだろう。ま、気にするな」

と、悟君。
でも、気にするなと言われても、誰が気にしないかって話だよっ!

ってか、ツッコミ所多くない!?

何か皆、抜けているような気が...

あ、そっか。
いつも杏樹ちゃんが会話を成り立たせていたんだった。

でも、杏樹ちゃんがいないとこの会話か...

恐るべし、Sクラス!
(ある意味そうでしょう)

「.......それよりも、帰らないの?」

「「「はっ!!」」」

そうだよ。
帰んないと。

何やってんだ。

「ま、まぁ、慶の言う通り帰ろうか~☆」

うん。
そうしよう。

もう、夜遅いし。