***************

「あ、結衣。ああ、杏奈達は要の部屋に居たのか」

「あ、秀。って、どしたの!?」

秀は頭にこぶを作っていた。

「いや~ちょっとね~」

笑って言える事じゃないと思うけど...


「で、始めないんですか?」

「「「確かに」」」

「そうだね。でも、何する?」

「七並べっ!」

だって楽しいし。

「七五三」

って、秀!?

「大富豪がいいわぁ」

美玖ちゃん!?

そこは七並べでしょ。

「あの、先輩方、それは大勢で遊ぶのは難しいですよ」

うむ。

確かに。

「じゃあ、何がある?」

「ババ抜きって言うのはどうかしら?」

「「「「おお!杏奈(先輩)ナイスアイデア(です)!!」」」」


あったま良い~。


って、ババ抜きが一番ノーマルじゃない?


何だったんだろ。





「って、事で俺がシャッフルしても良い~☆?」

器用だな。

☆の後に?をつけるなんて。

「異存はない」

「別に構わないわ」

「ああ」

「じゃ、」

シャッシャッシャ。

何かこれを見るに要先輩ってギャンブルとかよくやっていそう。


「いや、流石結衣チャン。俺はよくギャンブルやるのは当たってるよ~☆」

「でも、要は凄い弱いんですけどね」

「「「いや、杏樹が強いだけだろ!?」」」

え?
杏樹ちゃんって賭け事に強いの?

「杏樹ってば顔色全く変えないんだもの!とくにババ抜きとか」

まぁ、確かにそうっぽいね。

「それに杏樹は頭が元から良いから全て計算ずくなんだよね~☆」

ああ、そう考えると杏樹ちゃんは強そう。

「で、杏樹は賭けた物全部持っていくんだよな。ったく」

結局賭けた物は持っていくんだ。


流石杏樹ちゃんだね。

抜かりない。