超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

「でも、おもしろそうだから、いいじゃん。じゃ、俺は、じゃなかった。私は結衣です♡」

そう言って、秀はウィンクをした。


「ちょっと、秀!私そんな事しない!!」

私が怒ると、

「秀~?"私"?"俺"でしょ?」

「あ~。分かった分かった。俺ですね」

「よろしい」

もう、何だか五月蠅い。

「俺は悟だ~」

「おい、杏奈!?」

「俺は"おい"なんて言いません」

「分かったよ」

「俺が思うに杏樹なら戻し方知ってる」

「「「「は!?なら、最初から言って!」」」」

「私はきっと明日にはこのアビが解けていると思いますよ(ニッコリ)」

「要、私はそんなに笑わない。それにそんなに高い声じゃない」

「分かってますよ。それより、私と要は部屋に帰らせて貰います。要。行きますよ」

「ったく、要はいつも強引なんだよ」

「「「はっ!?」」」

今、杏樹ちゃんが初めて敬語じゃない言葉を使ったよ!?

「要が私のアビ使えば一日も待たずに戻れる。だろ?」

あ、杏樹ちゃん?

「ああ。ただし、杏樹の体に負荷をかける事になる。そうだろ?杏樹」

この2人に何が起きたのだろう...

いつもと違う二人だ...

雰囲気が全然違う。