結衣side


「.....今年はここまでです。で、冬休みの宿題も忘れずにやってくださいね」

「「「「「はーい」」」」」

冬休みの宿題か...

やだなぁ。

ガラガラッ。

ああ、先生が教室から出て行っちゃった。


「結衣ちゃん。クリスマスパーティーのプレゼントと洋服どうする?」

「へ?クリスマスパーティー?」

そんなのあるの?

「ああ、結衣先輩は知らないですよね。そういえば新入生でしたし」

そこ重要っ!

忘れないで~



「毎年、この学園ではクリスマスパーティーが開かれるのよ。体育館でね。ちなみに服は正装。要するに女子はドレスって所。それから各自プレゼントを用意するの。で、誰のが当たるか分からないの。だって、杏樹とか、悟とかがテレパスとか、物体浮遊のアビの子達が上に持ち上げて、上から、皆に降ってくるようにするから」


凄い。

その仕組み、楽しそう。


「でもぉ、結衣先輩ぃ~。それは誰に当たるか分からないから、たいていの人はもう一つ用意しておくのよぉ」

「どうして?」

「好きな人など、特別な人に送るためですよ。先輩。考えれば分かるじゃないですか」


何か、一言多い...

まぁ、とにかく、クリスマスパーティーは楽しそう。

「で、一緒にドレスとプレゼントを買いに行かない?」

「いいんですか?」

「ええ。杏樹と美玖も一緒に」

「はい。行かせてください。私、ドレスなんて分からないし」

「それは、よかった。では、一緒にこれから行きましょうか。ああ、寮に戻って着替えてから」

「何でですか?制服で行ったらダメなんですか?」

「だめですよ。先輩。私達は腐っても超能力者。狙う人が多いんですよ」

「ああ。そうだった。では、寮に帰って着替えてから、行きましょう先輩」

「ええ。では、また後で」