超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ




「あ、あとは『金魚でも覚えられる数学公式の覚え方』って言う本が出たんだけど、いる?」


ぐっ...


私はそんなにバカじゃないっ!
酷いっ!

しかも、なぜに金魚!?

そして、なぜ持っている!?

相変わらず、ネーミングセンスが...



「う~ん...あと、何かあったかな...」


お、ネタに詰まってきたか?

あと少しで私の勝ちっ!
(既に趣旨が変わってきている)



「酷いよ、結衣。シカトするなんて...それっていじめなんだよ、知ってた?」


え?え?え?


何でそんな目でみるの~!?


その、縋るような目をしないで!

これじゃあ、まるで私が悪者みたいじゃん!

元はと言うと、
秀が悪いのにっ!


「結衣ってば、俺の事嫌いなんだ...ごめんね。そこに座りながらも、『うざい』とか、『さっさと消えないかな』とか思ってるんだ...知らなかったよ」


うん。
そのネガティブさはウザイかな。
とてつもなく。


「俺、生きている意味の無い人間なんだ...そっか。そこの窓から紐無しバンジージャンプでもしようかな。ははは」


怖い怖い!

しかも、だんだんと目が本気に!?


「あ、でもここって5階か。せっかくだから、222階くらいにしようかな」

......

「ここには222階なんて無いし、それって完全に色々と私への皮肉が入ってるよね!?」


はっ!

つっこんでしまった!


「やぁっと喋ってくれたね。結衣」

ちっ。


罠にまんまとはまってしまった...