「とにかく、私は星美さんと二人でお話がしたいので、要はお留守番。では、行きましょうか、星美さん」
「え、ええ」
『お留守番』って...犬?
「要も最近末期だよな...」
うんうん。
「それより、杏樹ちゃん、星美さんと知り合いだったんですね」
「ん~...私は知らなかったわね。別に杏樹の交友関係全部把握しているわけじゃないから」
「俺、全然しらねーわ」
...それで、
さっきから、視線が痛い。
誰だ?と思って振り向いてみると、
秀。
振り向くんじゃあなかった.....
後悔先立たずってヤツだ...
「やっとこっち向いたね。結衣」
シカト。
「悟。ちょっと一緒にそこの自動販売機まで紅茶を買いに行かない?」
「俺は別にいいぞ」
と、出て行く杏奈先輩と悟君。
「俺、ちょっと杏樹に渡されていた生徒会の書類仕事を図書室で終らしてくるね~★」
ニヤニヤしながら教室を出て行く要先輩。
さっきまでいじけていたのに、立ち直り早いな...
って、これ絶対に私、嵌められたよね!?
みなさ~ん!
私が気まずくなるの知ってて秀と残しましたよね!?
後で、懲らしめてやる...
うーらーめーしーやー!

