超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

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ガラガラッ。



「あ、杏樹ちゃん」

「皆さん、お久しぶりです」

「いや、別に久しぶりなわけじゃねーだろ」


確かに。
同じ寮だもんね。


「あーんーじゅー☆」

「要、暑い。離れて」


杏樹ちゃんが来て、即座に抱きつく要先輩。


要先輩のキャラもだんだん変わってきているような...

杏樹ちゃん、
あんな事言ってるけど、

そんなにイヤそうに見えないよ...


「マジで暑い。離れろ要」

...前言撤回。
言葉使いが変わるほどイヤみたい。


「いや~杏樹が来てくれて助かったわ~。要がいつもに増してウザかったから♪」

杏奈先輩怖い。

「でも、私は別に要に用があってきたんじゃないんですよね。私は星美さんに話がしたくて。星美さん。少し時間、ありますか?」

星美さん?

杏樹ちゃんって知り合いなのかな、この人と。


「いいわよ~。じゃあ、私の部屋でお話しましょうか」

「はい、で、要は先に寮に帰っていてください」


「酷いっ!感動の再開だったのに...」


「感動なんてありませんでしたよ」


...杏樹ちゃんの冷たさが増している...