「...はぁ。結構杏樹って変な所、強情だよね。さっさと吐いて楽になっちゃえば良いのに★」
しかたない。
こうするしかないか。
「...じゃあ、約束してください。絶対に、他の人を連れて行かないでくださいね?あと、言わないでくださいよ?私の癒しの場なんですから」
あの聖地でイチャつかれたら堪ったもんじゃないです。
「分かった。約束するから」
「結衣先輩と星を見に行っていたんです。今日は満天の星空でした」
「ふーん。杏樹って星好きだったっけ?」
あれ?
言ってませんでしたっけ?
「はい。そうですけど...?」
「なるほど。俺は杏樹の事をあまり知らなかったのか。で、結衣チャンのが俺よりも優先順位が高いと」
はぁ!?
何でそういう風に、
考えが行くんですか!
「別にそういうことじゃないですよ。あそこは私の聖地ですから、結衣先輩と要と私しか知りません」
「でもさ、杏樹。俺、場所分かんないけど」
あ、そうでした。
でも、あの場所って結構入り組んでいて、
説明し難いんですよね。
「じゃあ、杏樹。今度、俺も連れてって」
そうきましたか。
「まぁ、いいですよ。今度」
「ほんと?」
何で、そんな不安そうな目で見るんですか。
「もちろんです。私でよければいつでも」
「ありがと。じゃあ、もう解放してあげる」
わぁ~い。
「あ、でも、今度帰りが遅くなったら、最上級に怒るから、そこんとこ忘れないでね★」
.....うわ~
怖い怖い。

