超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ



「...はぁ。結構杏樹って変な所、強情だよね。さっさと吐いて楽になっちゃえば良いのに★」


しかたない。
こうするしかないか。


「...じゃあ、約束してください。絶対に、他の人を連れて行かないでくださいね?あと、言わないでくださいよ?私の癒しの場なんですから」

あの聖地でイチャつかれたら堪ったもんじゃないです。



「分かった。約束するから」


「結衣先輩と星を見に行っていたんです。今日は満天の星空でした」

「ふーん。杏樹って星好きだったっけ?」


あれ?
言ってませんでしたっけ?


「はい。そうですけど...?」


「なるほど。俺は杏樹の事をあまり知らなかったのか。で、結衣チャンのが俺よりも優先順位が高いと」


はぁ!?

何でそういう風に、
考えが行くんですか!


「別にそういうことじゃないですよ。あそこは私の聖地ですから、結衣先輩と要と私しか知りません」


「でもさ、杏樹。俺、場所分かんないけど」

あ、そうでした。

でも、あの場所って結構入り組んでいて、
説明し難いんですよね。


「じゃあ、杏樹。今度、俺も連れてって」


そうきましたか。


「まぁ、いいですよ。今度」


「ほんと?」


何で、そんな不安そうな目で見るんですか。


「もちろんです。私でよければいつでも」

「ありがと。じゃあ、もう解放してあげる」


わぁ~い。


「あ、でも、今度帰りが遅くなったら、最上級に怒るから、そこんとこ忘れないでね★」



.....うわ~

怖い怖い。