「うん。それは知ってる。でも、何故に結衣チャンが迷子になる前、寮に帰ってこなかったの?普通、寮に帰ってきて、知るでしょう」
そですね。
うん。
「女の感ってヤツです。良く当たるって言うじゃないですか?」
「そんなので誤魔化すつもり?俺はそこを聞いてるんじゃなくて、何で先に寮に帰ってこなかったのかを知りたいんだけど。結衣チャンと会うまで、時間のブランクがあるんだけど」
やっぱり、気が付いちゃいましたか。
昔っから変な所に気が付きやすいんですよね、この人。
「美月と喋ってました」
「そんなに長い間?」
「で、その後、千里眼のアビを持つ子に結衣先輩が、この学園の敷地内で迷子になってると聞きました」
「ふーん。で?」
「で、結衣先輩を見つけました」
「杏樹。その後は?」
「結衣先輩と話しながら帰ってきました」
「カタツムリ並みのスピードで歩いてきたの?」
「........」
なんで、この人はこんなにツッコんでくるのでしょうか。
うざいほどツッコんできますよね。
「はい。俺の勝ち♪と言う事で、いってもらいましょうか。結衣チャンとどこに行ってたの?」
なんで、そんなの知りたがるんでしょうかね。
「ちょっと、寄り道を」
何か、そんなに聞かれると、
言いたくなくなります。
反抗期でしょうかね?

