超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

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なんだかんだで、
杏樹ちゃんと他愛無い話をしながら、
寮に帰った。


寮の扉を杏樹ちゃんが、開く。


ガチャ。


と、開いた瞬間、沢山の人がいた。


「あ!帰ってきた」

杏奈先輩かな?

「結衣ちゃん。大丈夫?こんなに遅くまで、どこに行っていたの?」

何気に杏樹ちゃんを凄い力で捕まえて、
ヘッドロックを決めている、

杏奈先輩。


「えっと、寮に帰ってくるまでに、迷っちゃって...それで、杏樹ちゃんに道案内をしてもらって、やっと帰って来れました」

恥ずかしい。

この年になって、迷子...

「あら。そう。まったく、秀ったら。結衣ちゃんを置いていくなんて」


「.....あのさ、杏奈。そろそろ、杏樹を話してあげたらどうだ」

お、悟君。

最近出番の少ない悟君。


「え~.....だって、こんな夜道を小学生が歩いていて、良いと思う?私が罰しないと、誰がするの?これじゃあ、大きくなって...賭博とか始めたら、どうするのよ。だから、こういう習慣は良くないと思うの」

「いや、杏樹は、頭いいから、そんな事はしないと思うし、死にそうだぞ。そして、もう一人、罰を下しそうなヤツがいるじゃないか」


もう、何か杏樹ちゃん、
クタッっとしてる。

でも、誰だろう。
もう一人、罰しそうな人って。