超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ



「あれ?結衣先輩?」

こ、この声は...

「杏樹ちゃん!?」

「あ、はい。何をしてるんですか?こんなところで」

この際、高望みはしない!
今は杏樹ちゃんが天使に見えるよ!

まぁ、いつも良い子だけどね。

「えっと、ちょっと迷っちゃって...テヘッ☆」

「テヘッ☆じゃないですよ。こんな所、そうとう長い間この学園に通っていないと分かりませんよ」

え...
そんな所に来ちゃったの?
私。

ある意味、才能ある!?

でも、

「何で杏樹ちゃん、こんな所まで知ってるの?」

こんなところまで、
普段来ないって事でしょ?

「あ~...えっと、まぁ、来た時、色々とありまして。そこはご勘弁を」

なるほど。
何かあったんだね。

深くは聞かないよ。


「あ!でも、ついでですし、面白い所にお連れいたしましょうか?」

珍しい!
...天使の微笑みだよ!

久々に見た、杏樹ちゃんの微笑み。

でも、
面白い所?

「きっと、びっくりしますよ?」

まぁ、

「連れて行ってくれる?」

「はい。もちろんです」

杏樹ちゃん、満面の笑み。

何をそんなに見せたいのだろうか。

だって、こんなに笑みを見せるなんて。
珍しい!