超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

結衣side


「それにしても、杏樹ちゃん大丈夫でしょうか」

「大丈夫よ~...でも、要は許せないわね」

大丈夫って.....
杏奈先輩...

ちなみに私達、寮にある温泉に入っています。

温泉なんてあったんだ~。
今まで知らなかった。

「でも、杏樹、結構溜め込むタイプだから心配ね」

溜め込む?
あ、ストレスかな。

「まぁ、杏樹ちゃんって結構、色々なところで我慢してそうですよね。何かまだ6年生なのに、ついつい私達と同等に接しちゃったりして...何か悪いなぁ。そういえば、杏樹ちゃんって何時からここに入ってるんですか?」

「杏樹は1年生から入ってるわ。で、Sクラスに入ったのが3年前。そういえば、あの頃から杏樹は他の先輩達と生徒会の仕事をしてたわね」

う~ん...

杏樹ちゃんって誰に甘えていたんだろうか。

何か全然、誰にも甘えてなさそうだなぁ。
小さいうちに人生楽しめばいいのに。

人生一度しか無いんだから。
って、私は婆さんか!

「ま、美月ちゃんに任せましょうか」

「美月ちゃん?」

あ、前に会った女の子か。
確か、杏樹ちゃんの親友の。

「あの子は見た目に寄らず、凄くしっかりしているからね。だから杏樹には、とても良い親友が出来たと思うわ~。もう、相性ピッタリって感じで」

美月ちゃんのこと、凄いベタ褒めですね~

「って、こんな事、話している場合じゃなかった。ねぇ、結衣ちゃん」

「は、はい。何でしょうか」

いきなり話題を鮮やかに変えたな!

「結衣ちゃんって好きな人、いるの?」

はいぃ~!?
何故にいきなり恋バナ!?

「え?え?」

「いや、だから、好きな人」

う~ん...
いきなり言われても...

「じゃあ、気になる人は?」

気になる人?

.....

「特には」

「ふ~ん...なるほど。(コレはやりがいがありそうね(ボソ」

何か最後の方に言ってた気がするけどあんまり聞こえなかった。



結衣side 終わり