超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

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「はいはい。ふたりとも出てきて~」

「イヤです」

「同じく」

あれ?
でも、何で杏樹ちゃんはイヤなんだろうか。

別に変なのを渡されたわけでも無さそうだし。

「ゴチャゴチャいわない!」

ズルズル...

え...

杏奈先輩、私と杏樹ちゃんの着替えていたところのカーテンをシャーっと開けちゃったよ...

「あらぁ。二人とも似合っているじゃない」

そういう杏奈先輩も十分お似合いです。

杏奈先輩は白いビキニに薄いピンクのリボン付き。
でも、下の部分がスカートになっているタイプ。

「お姉ちゃんに言われると、なんか悲しいです」

「あら、何で?」

「いや、情けで言われている気がして。だって、お姉ちゃん、何を着ても様になるんだもん」

うんうん。
そうだよね。

「え?そう?でも、真面目に可愛いって。ほら杏樹。出てきなさい」

「うわっ!」

おお!
杏樹ちゃん、とってもお似合いでっせ~。

杏樹ちゃんはチュニック状の上に下はレギンスみたいなヤツ。
チュニックの方は水色に白いリボン。

で、レギンスも白でこっちは水色のリボンが付いている。
杏樹ちゃん、この前のパーティーのときもこんな色のドレスだったから、好きな色なのかな?

「お姉ちゃん。まだ、これでよかったです」

まだ、って。

「あら。そう。それはよかった。で、結衣ちゃんも似合っているわ」

うっ。

「そうですよ。でも、それを着てプールに行ったら大変な事になると思いますが、ってこれは結衣先輩だけではありませんでした」

杏樹ちゃんは私と杏奈先輩に言ってきた。
う~ん。
どう言う事だろう。

「きっと、悟さんも秀先輩も焼け焦げちゃいますね~フッフッフ」

最後の笑い、いらないんじゃない?
まぁ、ツッコミはなしとして、何故に焼け焦げるんだろうか。
ま、いっかぁ~。

でも、杏奈先輩は理解したようで、
真っ赤になりながら、

「///...杏樹、これは仕返し?」

「いいえ。別に私が泳げないから行きたくないって言うのを知りながら、プールを選んだお姉ちゃんに仕返しとか全然思っていませんからっ」

へ~。
杏樹ちゃんって泳げないんだ。

知らなかった。

「まったく。ちゃんと泳ぎ方を教えてあげるから」

「いいです。別にできるだけ水に近づかないで生きていきますから。だから、お姉ちゃんは悟さんとイチャイチャしててください」

「あ~ん~じゅ~?」

「結衣先輩も秀先輩とイチャイチャしててくださいね。私はその辺でボーっとしていますから」

んな!?
何で私が秀とイチャイチャ?

「ま、これでOk。一つ目はおしまい。お会計に行きましょうか」

「はぁ...」

「でも、良いんですか?結衣先輩。確かに似合っていますが、その、灰色に白のレースでしかも下着みたいな水着で良いんですか?」

うっ...

「いいのよ。似合っているんだからっ♪さ、行きましょう」

ああ......

助けて~