超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

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「おはようございます~」

なんと、皆さん、5分前には到着していました。
って言っても寮のロビーなんだけどね。

今日は大晦日だから、夜更かし。

それで、私達は暇だから、Sクラスの人達を誘ったんだった。

で、杏奈先輩が、それだったら、皆でお出かけをしようと言う事になったんだ。

「はい。男子には今日コッテリと荷物持ちをして貰いま~す!」

わぁお!
いきなり杏奈先輩の爆弾発言。

悟君の顔が引きつっている。

「また、新しい服、買うのかよ...お前、景気良いんだな」

ホント、ホント。

私なんて、もう残りのお小遣い、少ないよ。

ちなみに、この学園では、仕送り、もしくは学園からある程度お金がもらえます。
で、私は学園長からの仕送りと学園からのお金でやりくりしています。

「あ、でも俺、他に買うものが...」

「悟~、私からは逃げられないわよ」

かわいそ。

「でも、結衣って何か買うもの、あるの?」

「いや、特に無かった気が...「もちろんあるわよ!」

「「え?」」

何で杏奈先輩が?

「大丈夫!私が可愛いのを選んであげるわ。ええ」

「また始まりましたよ。お姉ちゃんの世話焼き」

「杏樹~...何か言ったかしら?あ、安心して。杏樹のも選んであげるから」

「いやです。結構です。お姉ちゃんの選ぶのは露出が激しいんですよね」

ええ!?
そんなものを妹に選ぶ姉って...
いや、案外、これは杏奈先輩の作戦だったりして。

いやがる杏樹ちゃんに変な服を着せるのを楽しんでいるのかもしれない。
なんてったって、SクラスのSはドSのSだもん。

「いや~結衣チャン。SはSpecial のSだと思うけど...~☆」

おお、今日はじめての発言だよ、要先輩。
そう言えば、要先輩、今日はヤケに静かだなぁ。

「要はイヤなんですよ。お姉ちゃんの買い物に付き合うのが」

「何で?」

「だって、お姉ちゃんの買い物は、一日中、ずぅっと買い物ですよ?一日中。まぁ、はっきり言って、私でさえイヤですもん」

ふ~~ん。
一日中って疲れそう。

ま、私はなれているけどね。

「さ、行きましょ。まずは、ショッピングモールに行かないと」

なぜに?