超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

杏樹&要's room



「要~.....流石に私が見る前に何とかするとか無かったんですか?(怒」

わ~.....やってる、やってる。

「いや~...意外と杏樹が早く見つけちゃったから...」

「そうですか~。それは不幸でしたね」

「で、返してくれない?」

この次の言葉は私を驚愕させる事になる。

「俺の、エロ本」

なんちゅーモノを持ってんの!?

「これはまた、何と言うモノを見つけられてしまったんだ。アイツは」

何か、この言い方だと、秀も持っているみたい。

「まさか、秀も持っているの?」

「まさか!俺は持ってないよ」

ちなみに私達は杏樹ちゃん達の部屋の前で盗み聞き。
だって、入れる感じじゃなかったんだもん。

で、私達はこそこそ話中。

「返しませんよ。もちろん。ここで除去させてもらいます」

「ここで、ってどうやって?」

「こうやって、ですよ」

ボウッ...
パチパチパチ...

「杏樹、大胆にも燃やしてるよ」

凄い!

「あ、それ限定版のレア物だったのに~...杏樹~、それくらいで怒らないでよ~」

「怒りますよ。こんな破廉恥な本で怒らない女が何処にいますか」

「でも、普通の健全な男子高校生なら誰でも持っている品物だよ!?」

んん?
誰でも?

「やっぱり、秀.....」

「そ、そんな疑う目で見ないでよ!ホントに、誓って持っていないから」

ホント~?

「あ、でも秀以外ね。アイツ、最近、結衣チャン来てから全然だから」

「.....なるほど。ま、それはおいといて、お姉ちゃん達にも言っとかないと」

「すまん!悟に要太!」

それにしても、この2人は毎回こんなやり取りをしているような気が...

「次は悟たちの部屋に行ってみるか」

「そうだね」


この2人の事件は終わりだから。

あっちの2人はどうだろう。