超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

ガチャ。

「「「........何やってん(の)(だ)?」」」

いきなり皆でハモった。
何と、
要太が誘拐犯とトランプをして遊んでいた!


「あ~...杏と金髪バージョン杏と影」

「影じゃねぇよ!何回言ったら覚えるんだよッ!」
「金髪バージョン杏って何!?ドンダケ杏さんにゾッコンなんだよっ!」

酷いわね!
私には杏奈と言うかぁわいい名前があるのよ!

「ま、要太が無事でよかったわ」

一人だけホッとしている杏。

「で、杏樹は?」

「悟は?」

「え~っと、俺は知らない。二人は別々に運ばれてったから。たしか、杏樹が右で悟が左」

知らないって...
杏樹と悟わぁ~...?

私のかぁわいい妹とまぁ、大切な婚約者は?

「あ、一番の人。黒髪の女の子、どっちにいったっけ」

おいおいおい。
誘拐犯に聞くのか?

「えっと、確か右に行ったと俺は思いますっす」

...最後の『す』は何だったんだろう。
ま、いっか。

「って事は右が杏樹で左が悟か。じゃ、俺、杏樹探しにいくから。杏奈とその他もろもろは悟で」

そんな、一人で大丈夫なのか?

「影、お前一人で大丈夫なのか?」

「影じゃねぇ。が、大丈夫だ」

「強がっちゃって。でも、妹をお願いね」

「分かっている。じゃ。Good luckだ」

「お前もな」

う~ん。
意外と要達って仲良いのかなぁ。

不思議だ。