超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

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「ここだね」

「ここ?」

「うん。ここで終わり。この倉庫に入ったみたいだ」

なるほど。
そのアビ、めっちゃ便利だな。

「便利じゃないよ。使えば、もう使えないし、許容範囲だって限りがある」

ふ~ん。

それより、3人を助けないと。

バリッ。

「ここ、結界が張ってあるわね」

さて、私の出番か。

私は、結界に手を当て、自分も結界を張る。
そうすると、結界同士が、ぶつかる。

強い方が勝つ。

.....ピシッ..ピシピシッ...パリン

「ふぅ」

「流石、杏奈だな」

「あら。ありがとう」

珍しい。
要が私を褒めるなんて。

よっぽど、杏樹が大切なのね。

私、知っているもの。
要が女の子と遊ぶのは、杏樹に嫉妬をさせるため。

ま、一応上手くいくといいわね。

「行くぞ、杏奈」

「はいはい」

中は要太が言った通り、暗かった。

「3名様、ご到着~」

「誰?」

「俺、光野家の人間~。ちょっと、お前らに恨みがあってね~」

恨み...

「俺の家、陥れたの、お前らの家だろう」

「あ、それ違うわ」

「は?」

ちょっと、杏!
向こうが困っているわよ!

「それ、水ノ宮がやった事。私達は何もして無いし、関係ないわ」

「信じないぞ!?」

「信じなさい。はい、証拠」

どこから、そんな資料を!?

ペラペラペラ...

資料を読んでいる相手。

「何だ!アイツ、嘘言ったのか!」

読み終わると、そんな事を言った相手。

もう、私達皆、不幸な相でも出ているのかしら。

「所で、3人は何処にいるのかしら?」

「一人は、そこだ」

あっさり教えてくれた。

さて、一人目は.....