超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

***************

「やっぱり...」

私達三人は学園の防犯カメラを調べていた。

そこには、悟、杏樹、そして要太が連れ去られた時の様子が映っていた。


これは、私達の家系の問題か。
あの三人、軽く飛び火を食らったね。

特に、杏樹。
あの子、不幸体質か何かかしら。

前に、刺されてたし。
何か、可哀想。


プルルルルル...

「あ、私の携帯。出ていい?」

「いいよ」

何か、きっと身代金~とかだと思うのよね。

「.....代わってって。誰か一人に代わって」

『一人は出れねぇな。もう一人...も出れないか。じゃあ、コイツだな。』

『...杏か...』

「要太」

『俺は、大丈夫。ただ、杏樹と悟が...』

「分かった。今、どこ?」

『分からない。倉庫...暗い。高速道路の近くみたい。車がいっぱい..』

『お喋りはお終い。さ、どうするかな?1時間、考えとけ。また、電話する』

プチッ。

プープープー...

切れたみたいね。


「倉庫で高速道路の近くらしわ。どこか、知っている?」

「「う~ん......」」

倉庫、倉庫、倉庫.....

「あそこかなぁ...でも、あっちかも。あ!こんな時こそ、あれが使えるか」

あれ?
何だろう。

「俺に二つ目のアビって知ってる?」

「「知らない」」

「あのね。それは、人のアビを吸収して、再利用できるんだよ」

再利用...
って事は、

「だから、過去を見れば良いって事」

過去?
誰がそんな特別なアビを?

「まぁ、とにかく、コレ持ってて」

と、要は私に制御ブレスを投げた。

「ついて来てね。2人とも」

と、言って要は走り出した。


待っててね。
3人とも。
今、迎えに行くから。