放課後.....
杏奈 side
あ~あ。
ついに来ちゃったか。
ハッキリ言うと、勝てるか、自信が無い。
でも、もしかしたらのために杏樹を呼んでおいた。
だって、あの子は誰よりも強いもの。
「ちゃんと来たわね」
「もちろん、ちゃんと来ますよ。杏さん」
「あらそう。それはよかった」
「あと、杏樹を審判に呼ばせていただきました。いいですよね?」
「別にいいわよ」
...あれ?
今、一瞬、杏さんの目が光ったような気がしたな...
でも、見間違えだよね。
「私は要太を連れてきたから、おあいこね」
まぁ、そうなのかな。
「では、決闘を始めます。このコインが落ちたら、始めてください」
そう言って、杏樹はコインを投げた。
決められたルールだから、私も良く知っている。
いつも通り。
そして、私と杏さんの決闘は幕を上げた。

