超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

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「「「うだ~~~」」」

暇だ~...
暇すぎる。

「えっと.....秀、結衣チャンと悟、大丈夫~☆?」

大丈夫じゃない。
いきなりゆったりした生活が帰ってきたから、ビックリだけど、
何かつまらない気がするんだよね。

「まぁ、確かに暇ねぇ~」

でも、杏奈先輩と要先輩って何かなかったっけ?

「そう言えば、お姉ちゃんと要、終わったんですか?」

何が終わったんだろう。

「ああ、俺は終わったよ~☆迷惑かけたねぇ~秀も杏樹も~☆」

「別に構いませんが、どちらが勝ったんですか?」

勝った?

「もちろん、相打ちだった。だから、勝ち負け無しで和解。あと、杏樹の言ったとおりだった~☆」

「.....そうですか。ま、よかったですね。終わって」

「まぁね。所で、杏奈は?」

「へ?私?ああ、私はまだ。今日の午後よ。出来れば、杏樹も来て~♪」

「別に私は構いませんが」

「ありがと♪」

「あの~...杏奈先輩達は何の事を話しているんですか?」

だって、分からないもん。

「あ~...彼らは『決闘』を行っていたんだよ。ま、杏奈は行うか」

け、決闘?

「決闘。私達はそれをやってこそ、和解できるってモノなのよ。ま、結衣ちゃんには分からないだろうけど」

うん。
分からない。
でも、決闘なんて危ないよね~。
何でよりによって決闘なんだろう。
不思議だなぁ~。

ま、いっか。

でも、何か最近、私の心もおおらかになってきた気がする。

うんうん。

「そ~だねぇ~☆最近の結衣チャンはおおらかな心をゲットしたよね~☆」

って、

「ブガッ!?い、い、い、いきなり私の心を読まないで下さい!要先輩!」

「あ~...ごめん☆まぁ、いいじゃん」

う~ん......
良くない気がするけど、
まぁ、いいかぁ。

ああ、本当に心がおおらかに...

でも、なんとなく、要先輩って誤魔化しの才がある気がするなぁ。

「そうですね。要は誤魔化す事に長けています。私もよく誤魔化されますもん」

杏樹ちゃんもかぁ。

「って、杏樹ちゃんまで私の心を読まないでぇ~!」


こうして、いつもの日常が戻ったかと思われたが、
そんなに簡単に戻っては来なかった。




私の考えは、甘かった。