超能力的生徒会 in 蝶野学園Ⅱ

「実はって、その前に最近新聞読みました?」

ギクッ。

「...ゴメン。呼んでない(ガスッ」

!!!!!

蹴らなくてもいいじゃん。
しかも、いつもながら、ナイスキック。
脛に一蹴り。


「まったく。あれ程、読んでおけと言っておいたのに。まぁ、いいでしょう。で、最近、影ノ宮家が落ちてきているのを知っていますか?」

「知らない」

「影ノ宮家は影を司る家。他にも、影を操る者が出てきたそうです。それによって、影ノ宮家の力は弱くなっているようです。まぁ、時代の流れに付いて行かないとダメって事ですね。で、今、影ノ宮家は強い力の持ち主を探しているようです。それで思いついたのが要だったんじゃないでしょうか?」


......あ~...

って、あれだけ人の事をブースカピースカ言っておいて、今頃...

「所でもしも誘われたら、要は影ノ宮に帰るんですか?」

「俺はもちろん帰らない」

だって、俺は影ノ宮が嫌いだから。


「そうですか」

う~ん.....

何となく杏樹がホッとしたように見えたのは気のせいか?

ま、杏樹に限ってそんな事は無いだろう。


「それより、私は要よりもお姉ちゃんが心配になってきました」

「え~☆俺、寂し~い☆夫よりも姉を取るんだ~☆」

酷いよ~杏樹~。

「誰が夫ですかッ!それに、どちらも平等に心配しますよ?」

「シスコンの杏樹ちゃ~ん」

「うぁぁぁぁぁぁ~っ!」

あ~.....
言い過ぎたか?

「私はシスコンじゃないですよっ!もう、要なんて知りません。フンッ」

あ、珍しく杏樹が怒った。